紫外線の基礎知識〜UVの種類から季節影響まで〜
紫外線の種類 UV-AとUV-Bの違いについて
紫外線のUV-Aは黒くなる日焼けを起こす他、ハリや弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチンを壊し、シワを増やしてしまいます。また、皮膚の免疫力を低下させたり細胞の遺伝子を壊したりします。ガラスを透過し、曇りの日でも弱まりません。
UV-Bは赤くなる日焼けを起こす他、メラニンをたくさん作ってしまったり、皮膚の細胞の遺伝子に傷をつけてしまうので、皮膚ガンの原因になっているといわれています。一方、UV-Bは、ガラスは透過せず、曇りの日には弱くなります。
つまり、UV-A・UV-B、どちらの紫外線にも対策を講じる必要があるのです。
秋や冬にも紫外線対策!夏の間だけ防御すればいいわけではありません!
じつは、紫外線は1年を通して降り注いでいるので、本来は1年中、紫外線対策を行うことが望ましいといわれています。
特に、3月から9月の間に降り注ぐ紫外線は、1年間分の紫外線の70~80%を占めるといわれていますので、少なくとも3月頃からは対策を強化する必要があります。
暑い夏でも、涼しい秋~春でも、1年中、基礎化粧品・日焼け止め・帽子・長袖・サングラスなどの他の基本対策が必要になります。
帽子や日傘で防御できない紫外線は意外に多い
紫外線対策を有効に行うためには、紫外線の通過と反射という問題を考える必要があります。
よく、「木陰に隠れていたのに日焼けしてしまった」「日頃から帽子や日傘は欠かさないのにシミが増える」と仰る患者様も多いのですが、それらの対策で十分に予防できなかったのは何故でしょうか?
まず、紫外線のなかには、雨・雲・水やガラスを透過する性質のものがあります。
また、地面から反射する、という厄介な性質もあります。
条件によってかなり差があるものの、快晴時を100とした場合にどれぐらいの紫外線が注いでいるかを調べたあるデータでは、土・アスファルトで10~20%、水面・砂浜では10~25%、新雪では80%も反射するとされています。
つまり、帽子や日傘で防御できない紫外線は、意外に多いということです。
UV-Aはガラスを透過するといわれていますが、これは、よく車に乗られる方、窓際の定位置に長時間おられる方にご注意いただきたい点です。
気がつかないうちに窓側のみにシミやシワが増えてしまった、と仰る患者様もたくさんいらっしゃいます。
ガラスの内側にいても紫外線対策は必要なので、簡単に装着できる「ヤケーヌ」をおすすめしています。