夏の農作業は熱中症のリスクが高い?暑さ対策のポイントとは

ヤケーヌ

いよいよ夏本番がやってきました!

日差しがきつくなり、屋外での活動がしにくくなる季節ですね。しかしながら、農作業を休んではいられません。水やりや雑草対策、害虫対策と日々やることがあります

プロの専業農家さんであれば熱中症対策もバッチリだと思います。しかし、近年のガーデニングブームがきっかけで、定年後の趣味として始めた方や一人でされている農家さんのなかには、「あと少し」「まだ大丈夫」と無理をしてしまい、熱中症になってしまう方もいらっしゃいます。

熱中症は場合によっては命に関わります。この記事では、夏の農作業時の熱中症を防ぐための暑さ対策について解説します


命の危険も?夏の農作業は熱中症に要注意

夏の農作業は熱中症に要注意

夏の農作業の熱中症リスクについて、農林水産省のデータをもとに解説します。

2007年から2016年の10年間で、農作業中の熱中症による死亡事故は193件発生しています。そのうちの83%が7月・8月に発生しています。つまり、真夏の農作業中の熱中症は、最悪の場合、命を落としかねないのです。

さらに、熱中症で亡くなった人のうち79%が70~80代です。特にシニア層が農作業をする際は、徹底した熱中症対策が必要です。

農作業時の熱中症予防に!暑さ対策の注意点とは

熱中症を防ぐために、具体的に何をすべきかをご紹介します。

(1)気温28℃以上の時はなるべく農作業しない

温28℃以上の時はなるべく農作業しない

熱中症対策の基本は、暑い時には屋外での活動を避けることです。日中の気温の高い時間帯は農作業を控え、朝や夕方頃に農作業をするのをおすすめします。

特に、70歳以上のシニアの方は、のどの渇きや気温の変化を察知しにくくなり、いつの間にか熱中症になってしまう可能性が高いので要注意です。

テレビの天気予報にくわえ、スマートフォンアプリで時間ごとの気温を確認し、涼しい時間帯を見計らって農作業をするとよいでしょう。

(2)体調不良時は農作業を休む

体調不良時は農作業を休む

体調不良時は、熱中症のリスクが高まります。熱がある、だるいといった体調不良があるときは、農作業を休むようにしましょう。また、二日酔いも熱中症リスクを高めるので、農作業の予定があるときは、お酒を控えるなどしっかり体調管理すると安心です。

(3)20分ごとに休憩&水分補給をする

真夏の農作業中は思った以上に汗をかいているものです。のどの渇きを感じていなかったり、それほど疲れていなかったりしても、20分ごとに休憩し、毎回コップ1~2杯分以上の水分を摂るようにしましょう。

休憩時は風通しの良い日かげなど涼しい場所に行き、作業着をゆるめて手足を出し、体温を下げるようにします。

つい農作業に夢中になってしまって休憩を取り忘れてしまう場合は、携帯のアラーム機能などで作業時間を区切ると安心です。

(4)適度にミネラル・塩分を補給する

適度にミネラル・塩分を補給す る

大量に汗をかくと、身体のなかの水分と一緒に塩分やミネラルも失われます。塩分やミネラルを補給せず水分だけを補給しすぎると、身体のなかの水分と塩分やミネラルのバランスが崩れ、熱中症になりやすくなります。

水1Lあたり1〜2gの食塩を摂るようにすると、熱中症のリスクを下げられます。スポーツドリンクであれば、適量の塩分やエネルギー補給のための糖分を水分と一緒に効率よく補給できます。

また、塩分入りタブレットや塩飴などを、塩分を補給できるものを携帯するのもおすすめです。

(5)冷却グッズを利用する

冷却グッズを利用する

保冷剤をタオルに包んだものや冷却シートを使用して身体を冷やすのも、熱中症対策として有効です。特に首筋など身体の表面近くに大きな血管が通っている場所を冷やすと、効率的に体温を下げられます

また、首に巻いて農作業中に身につけられる冷却材や首掛けタイプの扇風機、冷却スプレーなどのグッズを活用するのもおすすめです。熱中症予防になるだけではなく、快適に農作業を進められます。

(6)熱中症対策に適した服装をする

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服装を工夫することで、体温の上昇を防ぎ、熱中症予防につながります。農作業中はつばの広い帽子を被るようにすると、直射日光を避けられます。

熱のこもりやすい素材の服は避け、麻や綿など通気性のよい素材を使った服を選びましょう。また、下着は吸水性が高く、乾きやすいものがおすすめです。

最近は、UVカット機能が高く風通しのよい素材でつくられた帽子やベストも販売されているので、そういった商品を使うのもよいでしょう。測定実験により、温度上昇をおさえる効果のあるものを選ぶとより確実に対策できます。

紫外線防止対策でフェイスカバーを身につける際も、体温上昇を防ぐために通気性が高いものを選びましょう

(7)できれば複数人で作業する

熱中症で特に恐ろしいのは、1人で作業中に倒れてしまい、発見されたころには手遅れになってしまうケースです。

できれば複数人で作業することで、万が一の事態に備えられます。1人で作業する場合は、こまめな休憩・水分補給など、熱中症対策を徹底しましょう。

当てはまっ たら要注意!熱中症のサインと対策

暑さ対策をしっかりしていても、熱中症になってしまう可能性はゼロではありません。熱中症のサインが出ていた場合、すぐに農作業をストップして応急処置をし、救急車を呼んだり、医療機関を受診したりしましょう

(1)熱中症の主なサイン

以下のような症状が出ている場合は、熱中症の可能性があるので要注意です。

  • めまいや立ちくらみ、吐き気がする
  • ズキズキとした頭痛がする
  • 顔がほてる、体が熱い
  • 異常な量の汗が出る
  • 汗を全くかかない
  • 手足がしびれる、けいれんする
  • 手足が冷たい
  • まっすぐに歩けない
  • 呼びかけに反応しないなど意識の障害がある
  • 水分補給ができない

(2)応急処置

熱中症のサインが出たら、すぐに応急処置をしましょう。救急車を呼んだ場合も到着するまで応急処置をすることで、症状を軽減できます

  • まずは、身体を冷やすために涼しい場所に移動しましょう。クーラーのある室内や車のなかがベストですが、難しい場合は風通しのよい木陰など涼しいところに移動して、安静にします。
  • 移動後は、服をゆるめて空気の通りをよくして、身体に溜まった熱を逃がします。保冷材などがあれば、首筋やわき、足の付け根を冷やすと効果的です。
  • 肌に水をかけてうちわなどであおぐのも、身体を冷やす効果があります。うちわがなければ、タオルや厚紙であおいでください。
  • 身体を冷やすのと並行して、水や塩分を補給します。スポーツドリンクであれば、水と塩分を同時に補給できるので便利です。
  • もし、嘔吐していたり、意識を失っていたりする場合は、無理に水分を飲ませると気道に入ってしまい危険です。救急車が来るまで、身体を冷やしながら待ちましょう。

暑さ対策を徹底して「農作業中の熱中症リスク」を最小限に!

  • 夏の農作業中は熱中症リスクが高い活動です。熱中症は最悪、命をも奪うので、暑さ対策を徹底しましょう。
  • 気温の高いときは作業しないこまめに水分や塩分を補給する熱中症対策に適した服装をするといった対策が有効です。
  • もし、農作業中にめまいや頭痛、異常な汗、身体のほてりといった熱中症のサインが出たら、すぐに作業をやめて応急処置をしてください

しっかり対策して、夏を乗り切りましょう!


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